RSOP
オークション

オークションのルール

RSOP(Random Sampling Optimal Price)とは、オークションにおける価格決定方式の一つです。手順は次の通りです。

1. 入札者に、それぞれ「自分がその出品物に支払ってもよい」と考える金額を入札してもらいます。
2. オークション終了後、すべての入札者をランダムに二つのグループ(AとB)に分けます。
3. 各グループごとに、入札結果から「需要関数を描いたときに利益が最大となる価格(最適価格)」を計算します。
4. 一方のグループで算出された最適価格を使い、もう一方のグループの落札者を決定します。例えば、グループBの入札者については、Aグループの最適価格以上の金額を提示していれば落札者となり、提示額がそれ未満であれば落選となります。落札価格はAグループの最適価格です。逆に、Bグループの最適価格を用いてAグループ入札者の落札判定を行うことも同様です。

RSOP方式の特徴

各入札者にとって、落札価格は自身が属していないグループの入札額データで決定されます。つまり、自身の入札額とは全く無関係に落札額が決まるため、入札に際し、出品者やほかの入札者の行動を深読みする必要がなくなります。
RSOP方式は、入札者にとって、出品物に対してこれまでだったら払ってもよいという金額で正直に入札するのが最もお得になるような、オークションメカニズムです。

グループ分けが完全にランダムに決定されることを保証します。

グループ分けが恣意的に操作されている可能性を排除できないと、RSOPオークションは成り立ちません。本サービスではグループ分けのランダム性を、以下の方法を導入することで証明可能にしました。

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ハッシュ
コミット
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ハッシュコミット

オークション開始と同時に、グループ分けに使うための乱数をRandom.orgから取得し、そのハッシュ値をオークション期間中公開。オークション終了後に乱数を公開し、その乱数が事前に公開していたハッシュ値と対応していることを確認できるようにします。このことで、入札結果に応じたグループ分けの事後的な操作が、一切行われていないことを証明します。

このメカニズムは以下の経済学の学術論文(Goldberg et al., 2006)に依拠しています。

https://www.eecs.northwestern.edu/
~hartline/papers/auctions-journal.pdf